菅原神社は松岡字切畑集落の中程に建立されている山田三村社の一つ。菅原道真公の神霊を祭祀している。

秋田県湯沢市山田菅原神社

本尊は大きな木像(ケヤキ)で、集落の人々は「天神様」と呼び親しんでいる。創建年は不明だが寛保三年(1743年)十月と記した棟札があり、その頃に本尊も制作されたと言われている。(菅江真澄の紀行文に記述)

現在の社殿は、明治三十五年(1902年)老朽化した社殿を改築するにあたり、当村だけではどうしても不足する改築費の一部を、雄勝郡、旧・平鹿郡、旧・由利郡と近在近郷広く寄付金を募り完成したものである。

社殿の円柱はケヤキ材、他は栗材が多く唐獅子等の「彫刻」は匠の技に接し、見る人に感動を与えるものである。
菅原神社の主な年中行事として、年越し、新年の祈願祭(初詣)。春の例大祭は四月二十五日に神事が行われる。
本尊の菅原道真公は学問の神として、全国的に崇拝されている。

湯沢市山田地区でも、小学生が書道の作品を例大祭に毎年上達を願い奉納され社殿内に展示されている。